ヤマハアビテックスやカワイナサールで苦情?組立式防音室の音漏れ原因と対策

ヤマハアビテックス・カワイナサールなどの防音室イメージ

ヤマハアビテックスカワイナサールなどの組立式防音室を設置したのに、近隣から苦情が来てしまった」
「高いお金を払って防音室を買ったんだから、絶対に音漏れしないはず」

そう信じて導入したものの、期待通りの効果が出ずに悩むケースは少なくありません。
実は、どれほど高性能な防音室でも、それ単体の性能だけで「苦情ゼロ」を保証することはできないのです。
このページでは、組立式防音室の防音メカニズムを解説し、トラブルを防ぐための重要ポイントをご紹介します。

結論

実際の「聞こえにくさ」は以下の掛け合わせで決まります。

防音室の性能 × 建物自体の性能

せっかくアビテックスやナサールを導入しても「建物」次第で苦情になる理由

同じグレードの組立式防音室(例えば遮音性能 Dr-35)を設置しても、設置する建物が「木造」か「鉄筋コンクリート(RC)」かによって、外への音漏れリスクは全く異なります。
防音室はあくまで「音を減らす箱」であり、最終的に音を止めるのは建物の壁だからです。

🏠 木造
遮音性能
低い
  • 壁が薄く振動を伝えやすい
  • 隙間ができやすく音が漏れる
  • 防音室があっても苦情リスク高
🏢 鉄骨造
遮音性能
中程度
  • 木造よりはマシだが響く場合も
  • 軽量鉄骨は、より木造に近い性能
🏙️ RC造
遮音性能
高い
  • コンクリートの質量で音を遮断
  • 防音室との相乗効果が高い
  • 苦情リスクが低い

※上記は一般的な目安です。築年数や窓のグレード(ペアガラス・二重サッシなど)により性能は大きく変動します。

性能ランク(Dr等級)と実際の聞こえ方

ヤマハやカワイなどのカタログにある「Dr等級」は、その部屋が「どれだけ音を減らせるか」を示します。
ご自身の環境で苦情を避けるには、どのランクが必要か、騒音レベルの目安と合わせて確認しましょう。

音の大きさ目安

100dB 電車が通るガード下
90dB ピアノ・犬の鳴き声
80dB 地下鉄の車内
60dB 普通の会話
50dB 静かな事務所・換気扇
40dB 図書館・深夜の住宅街

Dr等級による低減効果(ピアノ90dBの場合)

対策なし
90dB(うるさい)
Dr-30
60dB(テレビの音程度)
夜間は苦情リスクあり
Dr-35
55dB(日常会話程度)
Dr-40
50dB(静かな事務所)

苦情を未然に防ぐ!3つの確認ステップ

「防音室だから大丈夫」という思い込みがトラブルの元です。
組立式防音室の設置後には、以下の3ステップで防音性能をチェックしてみるといいでしょう。

👥
1.家族や友人に協力してもらう

音の感じ方は人それぞれです。自分だけで判断せず、演奏する人と外で聞く人に分かれて、客観的な音漏れレベルを確認しましょう。

🪟
2.一番の弱点「窓」の外で聞く

音は壁よりも「窓」から漏れます。ベランダや庭に出て、窓を閉め切った状態で確認することで、リアルな音を聞くことができます。

🌙
3.深夜に確認してみる

昼間は生活音に紛れても、深夜の静寂の中では「微かな音」でも響きます。

防音効果を最大化する「設置のコツ」

高性能な防音室でも、置き方を間違えると性能が半減してしまいます。
少しの工夫で遮音性能を高めることができる、設置時の重要ポイントをご紹介します。

📏 壁から5cm以上離す

ヤマハやカワイの防音室カタログ等で「壁から5cm以上離して設置」と推奨されているのには、メンテナンス性だけでなく明確な防音上の理由があります。
防音室を壁にぴったり付けてしまうと、防音室の振動がダイレクトに建物の壁に伝わり、隣の部屋へ音が響いてしまいます(固体伝播音)。
壁との間に「空気の層」を作ることで、この空気がクッションとなり、振動の伝わりを軽減する「二重壁効果」が生まれます。

Q. 壁との隙間に吸音材を入れると効果的?
劇的な遮音効果(音漏れ防止)は期待できませんが、隙間で音が反響して増幅する「共鳴」を抑える補助的な効果はあります。ただし、ぎゅうぎゅうに詰め込むと振動を伝えてしまい逆効果になるため、ふんわり入れる程度に留めましょう。

🏠 隣家と接しない場所に置く

可能な限り、隣の家と接している壁から離れた位置に設置しましょう。
例えば、隣戸との境にある壁際よりも、自宅内の廊下側や、クローゼットがある壁側に設置する方が、距離と障害物によって音が減衰しやすくなります。
また、音が漏れやすい「窓」からもできるだけ距離をとるのが理想的です。

【注意】よくある勘違い「吸音材」について

!

吸音材で防音性能は上がりません

「音漏れが心配だから吸音材を貼ろう」と考える方がいますが、これは誤りです。
スポンジやフェルト等の吸音材は「室内の反響(響き)を整える」ためのものです。
「レコーディングできれいな音を録りたい」「響きすぎて耳が疲れる」といった場合には非常に効果的ですが、音を外に出さない「遮音」効果はほとんどありません。
苦情対策(音漏れ防止)としての効果は薄いため、目的に合わせて使い分けましょう。

防音室本来の性能は発揮できていますか?

防音室自体の劣化(経年劣化)が原因で音が漏れることがあります。
特に中古で購入された場合や、長年使用している場合は注意が必要です。

🔧

パネル接合部パッキンの潰れ、ちぎれ

何度も解体・組立てを繰り返した防音室は、パネル接合部のパッキンが劣化し、そこから音が漏れることがあります。

🚪

ドアゴムパッキンの硬化・割れ

ドアの気密性を保つためのゴムパッキンは経年劣化で硬くなります。密閉性が失われることで音漏れが起こります。

防音室は「密閉」されて初めて性能を発揮します。隙間があるとそこから音は漏れ出し、ひいては近隣トラブルの原因となってしまいます。

ハコセンターの取り組み

弊社では、中古防音室(ヤマハアビテックス・カワイナサール等)の組み立て・移設引越しの際、劣化しているパッキン部分を無償で交換対応しております。
あってはならない「隙間」を徹底的にケアし、その防音室が持つ本来の性能を損なわせません。

防音室の設置、移設引っ越し、性能に関するご相談は、
防音室専門業者のハコセンターにお任せください。

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